これまでの試合結果
2008年09月25日
東日本新人王準決勝 L・フライ級
試合の概要
「三品 友宏」VS.「加藤 裕」
ついにやって来た。準決勝の時。「加藤選手」といえば、5戦5勝中で無敗の選手だ。そして、三品は以前にも加藤選手との試合で涙をのんだ経験がある。されど、この日の三品の顔は活き活きとしていた。
他の選手が6回戦に上がっていく中、4回戦に残り2度目の新人王戦にかけ、悔しい思いは自分だけにしまい込んでいた。「今に見てろ。」これが三品の原点だ!
勝てば、決勝進出!そして、負けた相手へのリベンジが始まった。試合開始、相手がジャブから突いてくるが、ボクシングをさせたくない三品は頭を振って行きたい。三品の左フックが決まる。基本的にお互いが硬く見え、上半身だけで打っている様子だった。互いにバランスが悪いが、その為、加藤選手もボクシングが出来ないでいた。
2R、相手のパンチを避けてからの打ち込みがヒットし、三品への距離が取り辛い為、相手は後へ下がっていく。打ち終わりの攻撃がヒットするが、三品もバランスが悪く、ふらつく場面も。それは、相手も同じだった。
打ち込んだ瞬間に相手もバランスを崩し、後退。クリンチが多い試合だったが、ホールドされながらでも前へ攻めた三品。3Rに入ると互いが様子を見ながら試合が始まった。加藤選手はスタミナが切れたのか、ガードも下がり足を止めた。その間も三品は足を止める事はなく、プレッシャーをかけたラウンドとなる。
ラストラウンド、加藤選手の動きがスローになってきたかのようだが、三品は相変わらずマイペース。打ち終わって下がろうとする加藤選手へヒットする。互いに似たスタイル同士の試合だったが、追う三品と下がる加藤。ひたすら前へ行った。
頭がぶつかる場面もあったが、三品はしっかりガードをして動きを止める事はない。
試合が終わり、判定へ。 39-37三品。 39-38加藤。そして最後、39-38三品の名前が呼ばれた時から三品は大はしゃぎ♪悔しかった分だけ、喜びも倍増なのだろ。リングの上で大喜びする三品を誰も止められない。子供のようにはしゃいで喜んだ。
アマチュア経験豊富で無敗の加藤選手にリベンジ出来た喜びと、決勝を決めた喜だ。 11月2日東日本新人王決勝が決まった。