これまでの試合結果
2025年04月11日
2025年4月3日THE GREATEST BOXING試合結果
2025年4月3日THE GREATEST BOXING試合結果
試合 | 階級 | 青コーナー | 赤コーナー | 試合結果 |
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第1試合 | S・バンタム級4回戦 | △松本 和樹(新日本木村) | △古賀 大貴(三迫) | 判定1-0ドロー 39-37,38-38,38-38 ※トーナメント進出は松本選手 |
第2試合 | S・フェザー級4回戦 | 〇岡田 幹太(FLARE山上) | 大石 優生(三迫) | 判定0-3 岡田選手勝利 37-39, 37-39,36-40 |
第3試合 | S・フライ級 4回戦 | 〇青木 裕仁(セレス) | 根本 洸太(Boy’s 水戸) | 判定0-2 青木選手勝利 37-39, 37-39,38-38 |
第4試合 | S・フェザー級 4回戦 | 山口 世界(松本ACE) | ◎尾上 剣清(ワールドスポーツ) | 1ラウンド1分16秒TKO 尾上選手勝利 |
第5試合 | バンタム級 4回戦 | 大和 健吾(セレス) | ◎梶原 孝司(木更津グリーンベイ) | 1ラウンド1分50秒TKO 梶原選手勝利 |
第6試合 | S・バンタム級 4回戦 | 〇石井 直輝(戸高秀樹ジム) | 岩崎 文彬(ハッピーボックス) | 判定0-3 石井選手勝利 37-39, 37-39,36-40 |
第7試合 | 53.0㎏契約 6回戦 | 岡田 悠平(本望) | 〇久保 龍助(ワールドスポーツ) | 判定3-0 久保選手勝利 58-56 58-56 59-55 |
第8試合 | S・バンタム級 6回戦 | 二葉 恒輝(松本ACE) | 〇森 朝登(ワールドスポーツ) | 判定2-0 森選手勝利 59-55 59-55 57-57 |
第9試合 | S・フェザー級 8回戦 | ジラワット・プロムマー(タイ) | ◎コンドル 稲葉(ピューマ渡久地) | 4ラウンド43秒TKO コンドル選手勝利 |
第10試合 | S・フェザー級 8回戦 | 薮崎 賢人(セレス) | ◎アルドリアン・ドゥライバ(フィリピン) | 8ラウンド1分2秒TKO アルドリアン選手勝利 |
試合の概要
古賀 大貴(三迫) VS 松本 和樹(新日本木村)
結果:判定1-0ドロー 39-37,38-38,38-38
※トーナメント進出は松本選手
スーパーバンタム級の東日本新人王予選となるこの試合は、サウスポー同士での一戦となった。ガードを固めながら前に出る青コーナーの松本選手に対し、足を使って距離を取り応戦する赤コーナーの古賀選手。距離が縮まった攻防では、松本選手の左のショートフックが炸裂。古賀選手は、至近距離戦にやや苦戦を強いられるが、距離を取りワンツー、右フックと左アッパーを繰り出し、手数を出し続け対抗する。第2ラウンドでは、ゴング開始とともに、松本選手が一気に距離を縮めパンチをまとめる。古賀選手は1ラウンド目と同様に、右フックを多用し、時折右ボディーをヒットさせボディーから顔面へパンチを上下に散らしペースをつかみ始める。
第3ラウンドでは、同様の攻防が続くも、古賀選手が相手を押して距離を取り、松本選手がロープを背負う場面が目立つようになる。体力の消耗戦となってきた両者、手数を出し続け、互いに疲れが見え始める中、最終ラウンドへ向かった。ラストラウンド、ゴングと同時に互いにパンチの打ち合いが始まる。4発5発とパンチをまとめる松本選手に対し、古賀選手も打ち返し応戦。至近距離戦で押し勝っているのは赤コーナー古賀選手で、リングの中央を陣取る場面が多くなる。ところが残り1分に差し掛かるとき、形勢逆転の展開が始まる。松本選手のアッパーが古賀選手にクリーンヒット。その後右フックもあて、続けて左アッパーを連発させ、古賀選手を後ずさりさせる。ラウンド終盤では、古賀選手が危うく倒れる寸前のところまでパンチをヒットさせた松本選手。最終ラウンドで大きく巻き返しを見せた。結果はドローとなったが、新人王トーナメント特別ルールにおける優勢点は青コーナーにつき、松本選手のトーナメント進出が決まった。
大石 優生(三迫) VS 岡田 幹太(FLARE山上)
結果:判定0-3 岡田選手勝利 37-39, 37-39,36-40
第2試合目、同じく東日本新人王予選となるこの試合は、サウスポー同士での戦いとなった。ガードを固めジャブを打ちながら前に出る大石選手、対して岡田選手はジャブや左フックで相手の前進を止めにかかる。距離が縮まったクリンチ際の攻防では、大石選手の左フックが岡田選手の顔面をとらえる。岡田選手は、下がって相手との距離を取りながら、左フックやアッパーをヒットさせ始める。第2ラウンド、前進する大石選手と、下がって距離を取った後にすぐに飛び込み、大きな左フックで一発を狙う岡田選手。互いに距離が近くなりすぎクリンチが目立つようになる。引き続きクリンチ際の攻防では、大石選手はボディーへの連打から顔面へのフックで手を出し続け、コツコツと岡田選手を削りにかかる。
第3ラウンドは同様の攻防が続くも、相手を押し返し手を出す岡田選手。ラストラウンドでは、スタミナに自信のある大石選手の前進は止まらない。一方、対抗する岡田選手の有効打により、大石選手は左目の上をカット。判定まで持ち込まれた試合の結果は、左フックなどのクリーンヒットが多くみられた岡田選手に軍配が上がった。
根本 洸太(Boy’s 水戸) VS 青木 裕仁(セレス)
結果:判定0-2 青木選手勝利 37-39, 37-39,38-38
この試合がプロ戦績3試合目となる根本選手と、デビュー戦となる青木選手との戦い。オーソドックス同士の二人は、相手を見合う静かな立ち上がりに見えたのは束の間、赤コーナーの根本選手がボディージャブからストレートを放ち、フックへとパンチをまとめ連打を繰り出す。すかさずワンツーで応戦する青木選手。その後も遠い間合いからパンチを放つ根本選手。対する青木選手は、距離を取りながらガードをし、ディフェンス、クリーンヒットを避ける。第1ラウンド終盤では、青木選手は右ストレートの後、そのまま飛び込み左ストレートを根本選手の顔面にヒットさせる。第2ラウンドの青木選手は、第1ラウンド同様、出入りの一歩が大きい根本選手のパンチをガードでうまくディフェンスし、相手の踏み込みに対してジャブを多用しけん制する。その後も、右ストレートからフック気味の左ストレートを根本選手の顔面にヒットさせる。
第3ラウンド、根本選手の勢いは止まらず、遠い間合いからパンチを繰り出す。少し大振り気味のパンチに対して、コンパクトなワンツーや左ボディーでパンチをまとめる青木選手。最終ラウンドでは、青木選手も自分から手を出し手数をたくさん出し始める。中盤では両者譲らないパンチの打ち合いが始まる。計4ラウンド、フルで戦い抜いた両者。根本選手の右フックが青木選手の顔面をとらえるシーンもあったが、終盤、細かくパンチをヒットさせた青木選手の判定勝利となった。
尾上 剣清(ワールドスポーツ) VS 山口 世界(松本ACE)
結果:1ラウンド1分16秒TKO 尾上選手勝利
デビュー戦対決となったこの試合。じりじり前に出ながらパンチを放つ青コーナーの山口選手に対し、鋭いジャブでけん制する尾上選手。近づいてきた山口選手に対してストレートから左フックをヒットさせ、その後も近距離で左フックを当てる。ボディーからワンツーを放ち、これもヒットさせた尾上選手は、ふらついた山口選手を逃さずコーナーまで追いかけ、パンチのラッシュを仕掛ける。なんとか打ち返す山口選手のパンチも尾上選手は上体を反らしかわす。その後もパンチの連打を浴びせ、山口選手が再びふらついたところで、堪らずレフリーがストップに入った。デビュー戦対決は、尾上選手に軍配が上がった。
梶原 孝司(木更津グリーンベイ) VS 大和 健吾(セレス)
結果:1ラウンド1分50秒TKO 梶原選手勝利
第1ラウンド、互いにジャブとワンツーを放ち距離の探り合いが始まる。ロープを背負った大和選手は、梶原選手のワンツーをステップで左にかわし、ロープ際のポジションから体勢を変え、パンチの連打を放つ。ガードでその場をしのいだ梶原選手は、その後もパンチの連打を放つ大和選手に対しカウンターの右フックをヒットさせる。ぐらつきバランスを崩した大和選手を追いかけ、右ストレートでダウンを奪った。立ち上がった大和選手にラッシュを仕掛けるも、その後は大和選手も挽回し打ち返す展開に。打ち合いの攻防のさなか、梶原選手の左フックが見事に相手の顎をとらえ、1ラウンド1分50秒TKOとなり、本日がデビュー戦であった梶原選手が勝利を飾った。
岩崎 文彬(ハッピーボックス) VS 石井 直輝(戸高秀樹ジム)
結果:判定0-3 石井選手勝利 37-39, 37-39,36-40
互いにジャブを放ち距離の探り合いから始まった第1ラウンド。開始30秒が経過したところ、石井選手の右ストレートが相手の顔面をとらえる。至近距離での攻防では、岩崎選手に対し左右のボディー、右アッパーをヒットさせ、スピードと手数で石井選手が試合のペースをつかむ。第2ラウンド、岩崎選手は石井選手のワンツーを上体を落としてかわした後、左フックを石井選手の顔面にヒットさせる。手数で上回る石井選手の至近距離でのコンビネーションに対して、岩崎選手は短いフックで応戦し、フックが石井選手の顎をとらえ始める。近距離戦となる場面が多くなり、終盤には石井選手の右アッパーが岩崎選手の顔面にヒットする。
第3ラウンド、第2ラウンドと同様に近距離戦の攻防が続く。ボディーとアッパーを多用し大きく手数で相手を上回る石井選手、一方岩崎選手は打たれても前に出続けプレッシャーをかけ石井選手を下がらせる。ラストラウンド、至近距離の攻防の中でガードを固めながらじりじりと前に出続けチャンスをうかがう岩崎選手に対し、石井選手は、前に攻めてくる圧力に耐えながらもボディーからアッパー、フックなど多彩なコンビネーションでパンチを放ち全4ラウンドを戦い抜いた。手数とヒットの数で圧倒し、判定の結果、石井選手が見事に勝利を飾った。ここまで負け越していた石井選手は、3戦ぶりの勝利となり、連敗を脱した。
久保 龍助(ワールドスポーツ) VS 岡田 悠平(本望)
結果:判定3-0 久保選手勝利 58-56 58-56 59-55
B級昇格初戦となった両者の戦い。ジャブの差し合いで距離を探り合う第1ラウンド。残り1分をきったところで久保選手が右のオーバーフックを放つもガードでヒットはま逃れた岡田選手。一方岡田選手はジャブから丁寧にコンビネーションを放ち、左ボディーや右アッパーをヒットさせる。第2ラウンド、ジャブを差し合いお互いに冷静な立ち上がり。中盤、偶然のバッティングにより岡田選手に休憩が与えられるが、すぐに試合再開。細かくボディーを放つ岡田選手に対抗するように、力強く左右のボディーを放つ久保選手。残り30秒となるとき、岡田選手のジャブから右フックがヒット。第3ラウンド、開始早々に久保選手のワンツーがヒット。その後も右ストレートをヒットさせる。コンビネーションで応戦する岡田選手であったがクリーンヒットにはならず、久保選手のペースを印象付けるラウンドとなった。
第4ラウンド、お互いに近距離戦には持ち込まず、中間距離での戦いが続く。距離が近づくと細かく左アッパーを放つ岡田選手。すぐに距離を保ち、ジャブからのコンビネーションの攻防が続く。残り1分にさしかかると久保選手の右ストレートから左アッパーが岡田選手の顔面をとらえる。第5ラウンド、岡田選手が少しずつ前に前進し手数を増やし始め、近い距離になるとすぐにアッパーを連打するなど細かいコンビネーションを放つ。対する久保選手は、鋭いジャブと、右ストレートから左アッパーで相手をけん制。第6ラウンド、久保選手の右フックが岡田選手の顔面をとらえると、すかさずパンチのラッシュを仕掛ける。岡田選手は打たれながらも、ウィービングでなんとかその場をしのいだ。その後も再び久保選手の右ストレートから左アッパーが岡田選手の顔面をとらえる。両者最後まで手数を減らさずフルラウンド戦い抜き、結果は判定に持ち込まれた。結果は、3-0の判定で赤コーナー久保選手が勝利した。
森 朝登(ワールドスポーツ) VS 二葉 恒輝(松本ACE)
結果:判定2-0 森選手勝利 59-55 59-55 57-57
サウスポーの森選手と、オーソドックス構えの二葉選手の戦い。両者ジャブを放ち時折前腕を伸ばしながら距離を探り合う。右フックから左ボディーを突き刺し先制攻撃を仕掛けたのは赤コーナーの森選手だ。少しずつプレッシャーをかけ前進し左フックやワンツーを放つ二葉選手に対し、踏み足を動かしパンチをかわしていく。1ラウンド後半には、左ボディーでボディーを意識させた森選手が、顔面へのオーバーフックを打ち二葉選手を翻弄する。終盤は、二葉選手がストレートで一気に距離を詰め、ロープ際に追い詰めた森選手を強烈なフックで襲い巻き返しを図る。第2ラウンド、距離を詰める二葉選手に対し、森選手はウィービングしながら右にステップしパンチをかわす。前に出る二葉選手とそれをステップでかわす森選手の構図が続く。森選手はパンチをかわしながら、鋭いフック、ストレートで一撃のチャンスを狙う。追いかけられる森選手は、うまく体をかわし二葉選手にロープを背負わせる。その際に左フックがクリーンヒット。タフでハードパンチャーの二葉選手はそれでも前に出続ける。森選手が距離感をつかみ徐々にペースをつかみ始める。巻き返しを図りたい二葉選手は、第3ラウンドのゴングと同時に勢いよく前進し距離をつぶしにかかる。ヒット&アウェーを繰り返す森選手に対して右ストレートをあてるなど互いにパンチが交差する。
第4ラウンド、二葉選手の左ボディーを皮切りに顔面へのフックの連打があたり始める。パンチをまとめられた森選手はなんとか耐え、すぐさま打ち返し反撃に出る。スタミナが切れ始めたのか足のステップが鈍り始めた森選手は、二葉選手との至近距離戦となる場面が増える。お互いのパンチが交差し、両者削り合いの攻防が続く。第5ラウンド、疲れを見せる森選手を逃がさない二葉選手。至近距離での攻防ではお互いにアッパーを打つが、二葉選手の左ボディーから細かくパンチを散らす攻撃に、自分の距離で戦いたい森選手は苦戦する。距離を測るチャンスを伺い、うまく右にウィービングし中間距離をつくり徐々に自分のペースを取り戻す。ラウンド終盤には飛び込みの右アッパーを岡田選手の顔面にクリーンヒットさせる。最終ラウンド、互いにパンチを出し続け、最後まで手を休めることはなく壮絶な殴り合いが続いた。判定に持ち越されたこの試合は、的確にパンチをクリーンヒットさせていた森選手に軍配が上がった。
コンドル 稲葉(ピューマ渡久地) VS ジラワット・プロムマー(タイ)
結果:4ラウンド43秒TKO コンドル選手勝利
オーソドックス同士の二人。ストレートから左フックを力強く振り回すジラワット選手に対し、コンドル選手は冷静にガードを固めディフェンスをする。じりじりと徐々に前に出るコンドル選手のプレッシャーを嫌がりジラワット選手は強烈なアッパー、フックで応戦する。ラウンド終盤、コンドル選手のジャブから右ストレートが顔面にヒット。ジラワット選手を後ずさりさせる場面をつくり、ラウンドのポイントを優位に印象付けた。第2ラウンド、巻き返しを図りたいジラワット選手は、1ラウンド同様に力強くフック、アッパーを放つ。コンドル選手はうまくガードしディフェンスをするも、一発もらうと終わってしまうかもしれない大振りのパンチに会場は緊張感に包まれる。ジャブから丁寧にコンビネーションを打つコンドル選手は、ガード体制に入ったジラワット選手に左ボディーを食らわせ、ダウンを奪った。何とか立ち上がったジラワット選手も反撃に出て互いにパンチが交差する攻防が続いた。第3ラウンド、細かくパンチをまとめるコンドル選手に対し、力強くオーバーフックを繰り出すジラワット選手という、対照的な攻防が続く。チャンスを伺いパンチのラッシュに入るコンドル選手だが、しぶといジラワット選手をなかなか仕留めきれない。第4ラウンド、右のオーバーフックから左フックを放ったコンドル選手のパンチが、ジラワット選手の顎を見事にとらえ、堪らずダウンしたジラワット選手にレフリーがストップに入った。
アルドリアン・ドゥライバ(フィリピン) VS 薮﨑 賢人(セレス)
結果:8ラウンド1分2秒TKO アルドリアン選手勝利
サウスポー同士の二人の戦い。アルドリアン選手が鋭いワンツーを放つも、薮﨑選手の軽快なステップでパンチは空を切る。ゴング開始から1分もたたない頃、薮﨑選手がオーバーフックを放った直後、かわしたアルドリアン選手の左ストレートがヒットし、アルドリアン選手がダウンを先取。すぐに立ち上がった薮﨑選手は足を使い、細かいステップで追撃を回避し第1ラウンドをしのいだ。第2ラウンド、リングの中央にいるアルドリアン選手と、その周りを細かいステップで回る薮﨑選手の構図が続く。アルドリアン選手の大きい左フックも、ステップでかわす。ハードパンチャーのアルドリアン選手を警戒し、薮﨑選手がアルドリアン選手の動きの様子をうかがうラウンドとなった。続く第3ラウンド、アルドリアン選手の大振りの左フックを右に回りながらウィービングでかわす薮﨑選手。時折左ボディーフックを放つ薮﨑選手だが、相手の追撃を警戒しその次の一手が出ない。残り30秒に差し掛かるところ、アルドリアン選手の強烈な左フックが薮﨑選手の顔面をヒット。ダウンを喫した。