これまでの試合結果
2022年04月15日
2022.04.01 THE GREATEST BOXING vol40
2022年4月1日 ザ・グレイテストボクシング
試合 | 階級 | 青コーナー | 赤コーナー | 試合結果 |
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第1試合 | S・フライ級 4回戦 | ● 長谷川 耀大(小熊) | 〇宮崎 寛和(横田スポーツ) | 判定3-0 |
第2試合 | S・フライ級 4回戦 | ◎関根 光(館林) | ●安岡 翼(パンチアウト) | 2R TKO |
第3試合 | S・フェザー級 4回戦 | ●遠藤 圭介(DANGAN郡山) | 〇高橋 倫矢(セレス) | 判定 3-0 |
第4試合 | バンタム級 4回戦 | 〇小林 亮二(戸高) | ●細渕 雄大(フラッシュ赤羽) | 判定 3-0 |
第5試合 | 58.5㌔契約 6回戦 | ● 関根 駿(ワールドスポーツ) | 〇 それいけ太一(KG大和) | 4R TD 2-0 |
第6試合 | S・バンタム級 6回戦 | ●吉岡 新(マナベ) | 〇坂本 佳朗(本多) | 判定 3-0 |
第7試合 | S・フェザー級 8回戦 | ●長谷川 慎之介(ワールドスポーツ) | ◎奈良井 翼(RK蒲田) | 2R TKO |
第8試合 | S・バンタム級 8回戦 | ●竹原 毅(協栄新宿) | ◎南出 仁(セレス) | 4R TKO |
試合の概要
2022年4月1日 ザ・グレイテストボクシング
第1試合 スーパーフライ級4回戦
宮崎寛和(横田スポーツ) vs 長谷川耀大(小熊)
ともにデビュー戦の両者の一戦。開始直後から距離を詰めた打ち合いとなる。
互いによく手数が出るが宮崎のジャブと身体ごと押し込むような右ストレートが時折有効にヒットする。2Rに入っても宮崎の勢いは止まらない。変わらず体ごと押し込むようなパンチで前進を繰り返す。ジャブで迎え撃とうとする長谷川だが、宮崎の勢いに押されて倒れ込む(スリップ)場面も見られた。
状況を変えたい長谷川は3Rに接近戦のもみ合いの中右アッパーを再三ヒットさせるなど反撃を試みるが宮崎の前進を止めるには至らず。
最終Rに入り後がないと感じたのか?長谷川も必死に前に出ようとし、右のショートアッパーをヒットさせるが宮崎は構わず前に出る。
最後まで衰える事なく終始攻め続けた宮崎が判定でデビュー戦をものにした。
第2試合 スーパーフライ級4回戦
安岡翼(パンチアウト) vs 関根光(館林)
この日がデビュー戦の関根に対し、1敗の安岡。立ち上がりは両者ガードを高く上げ、ジャブを突きながらきびきびとした動きを見せる。
しかし関根のスピードが上回り、ジャブ、ボディなどを的確にヒットさせてゆく。
安岡も必死に打ち返し、意地を見せるが2Rに入り関根のギアがさらに上がる。
ジャブに加え右のカウンター、上下の打ち分けなども使い始めペースを掌握する。
必死に手を出して右ストレートを何とかヒットさせた安岡がさらに攻めようとしたところに関根の左ショートフックがカウンター気味にヒットし、一瞬安岡の腰が落ちる。
一気に決めたい関根は激しく攻め立てるが安岡は何とかしのぐ。
すると関根はボディアッパー、右ショートアッパーなどを使い多彩な攻撃を仕掛ける。
安岡もよく打ち返したが関根の右のカウンターからの左の返し、続く連打によりレフェリーが試合をストップ、関根が初勝利をTKOで飾った。
第3試合 スーパーフェザー級4回戦
高橋倫矢(セレス) vs 遠藤圭介(DANGAN郡山)
1敗の高橋とデビュー戦の遠藤の対戦。試合開始直後、サウスポーの高橋に対しやや顎を突き出し、左手を前に出したスタイルで前進してゆく遠藤。遠藤が前に出て右ストレートを振った所に高橋の右のショートフックがカウンター気味にヒット、遠藤が体勢を崩した所に今度は左がヒットし、遠藤は崩れるように倒れダウンを喫した。
しかし遠藤にダメージは感じられず、立ち上がった後も再び同じようなスタイルで前に出る。遠藤はほぼノーガードともいえる状態で前進、たびたび高橋の強いパンチがヒットするが決定打は奪えない。同じ展開が続き、業を煮やした高橋も3R目から自ら前に出始めるが、遠藤はクリンチで逃れる。決定打を奪えはしなかったものの、初回のダウンも含め、的確にパンチをヒットさせた高橋が3-0の判定により嬉しいプロ初勝利を挙げた。
第4試合 バンタム級4回戦
細渕雄大(フラッシュ赤羽) vs 小林亮二(戸髙秀樹)
ともにデビューの両者の一戦。身長で大きく細渕を上回る小林はリーチを生かしたジャブを放ち細渕を突き放す。対する細渕はリーチ差を埋めるため頭を低くし、小林の懐に入ろうとするが、小林はうまくいなす。2R目には小林の放った右がヒットし細渕が大きくバランスを崩す場面も見られた。接近戦になっても小林は慌てず体を預け、離れ際にアッパーなどをヒットする。3R目からは小林の左を嫌がった細渕は再三小林の左腕を抱えるような動作を見せる。終始危なげのない試合運びを見せていた小林であったが、細渕の抱え込むような動作に手を焼き、決定打を繰り出すことが出来ない。
結局勝負は判定にまで持ち込まれたが、ジャッジ3者ともフルマークの判定で小林がデビュー戦の勝利をものにした。
第5試合 58.5㎏契約6回戦
それいけ太一(KG大和) vs 関根駿(ワールドスポーツ)
元日本ランカーのそれいけ太一が今回は6回戦で関根駿と対戦。
足を使い、ジャブ、フックと攻撃を仕掛けてゆく太一に対し、関根はガードを高く上げ、頭を低くしてパンチを振ってゆく展開。2R目に入り両者の手数が増し、試合は徐々にヒートアップしてゆく。太一は足を使い上下にパンチを打ち分けるが、関根の圧力が強く、徐々に接近戦が中心の展開となってゆく。3R目に入り自分の距離で戦いたい太一はさらに足を使いジャブを放ってゆくが、関根はガードを上げてどんどん前に出てゆく。
関根のペースに乗せられ、ラウンド中盤からまたしても体を預けての打ち合いとなった。
4R開始早々、偶然のバッティングにより太一が左目尻をカット、試合続行不可能となる。
既定のラウンドに達していたため、勝負は負傷判定に持ち越されたが、ジャッジは太一に軍配を上げ、太一は元日本ランカーの面目を保った。
第6試合 スーパーバンタム級6回戦
坂本佳朗(本多) vs 吉岡新(マナベ)
前年の新人王トーナメントでともに準決勝で敗退した両者の対戦。身長で勝る坂本はリーチを生かし中間距離からのジャブ、ストレートを打ってゆく。対する吉岡はガードを高く上げ体ごと前に出ながら左右の大きなパンチを振ってゆく。2R目に入ると吉岡がペースアップ。プレスを強め懐に入りパンチをまとめてゆくが、坂本もうまく反撃し、再び距離を取って中間距離でパンチを放ってゆく。距離を取りたい坂本と距離を詰めたい吉岡だが、試合は徐々に接近戦が多い展開となる。吉岡の土俵に思えたが、坂本もショートのパンチなどでうまく反撃し、一進一退の試合結果展開を見せる。
結局最後までこの展開が続き、両者共にこれといった見せ場を作れないまま試合が終了。
勝負は判定へと持ち越されたが、パンチの正確さを買われた坂本が3-0の判定で勝利を手にした。
第7試合(セミファイナル) スーパーフェザー級8回戦
奈良井翼(RK蒲田) vs 長谷川慎之介(ワールドスポーツ)
ともに前戦敗戦からの試合。互いに様子を見ながらフェイントをかけるなど静かな立ち上がりを見せる。サウスポースタイルの長谷川が徐々にプレスをかけ、奈良井が下がりながら懐に呼び込んで狙う展開に。ラウンド終盤、さらにプレスを強めワンツーを放った長谷川に奈良井の左ショートストレートがカウンターでヒットし、奈良井が攻勢に転じる。
ここは凌いだ長谷川だったが、終了間際今度は右のショートストレートが再びカウンターでヒット、追撃を仕掛けた奈良井にもたれかかるように長谷川が倒れ込むもここはスリップの判定、なんとか1Rを乗り切った。
2Rに入っても長谷川のダメージは目に見える。前に出る奈良井に長谷川も果敢に打ち合うが、足元がおぼつかない。最後はボディからのコンビネーションで左ストレートが入ったところでレフェリーが試合をストップ。
日本ランカーを下した奈良井がランキング入りを確実なものにした。
第8試合(メインイベント) スーパーバンタム級8回戦
南出仁(セレス) vs 竹原毅(協栄新宿)
ともに日本ランカー、同い年、サウスポーと通点の多い両者の対戦。
静かな立ち上がりながら南出がフェイントからのジャブをボディ、顔面へと打ち分け時折ヒットさせる。竹原は上位ランカー相手に慎重に様子を見るといった展開で第1Rが終了。2R目に入ると試合は動き出す。手数を増した南出のジャブが有効にヒット、そこから右フック、ボディと多彩な打ち分けを見せる。竹原もこれに呼応するように打ち返し、打撃戦の様相を呈してくる。状況変えたい竹原は3R、自ら先に手を出し前進してゆくが、接近戦でも南出のショートのパンチが的確にヒットする。竹原のダメージが蓄積してきたところでラウンドが終了した。
続く4R、ここをチャンスと見たか?南出は開始直後から飛込ざまの左ストレートなどを使い積極的に攻めてゆく。距離が詰まったところで南出のうち下ろすような左がヒットし、竹原がよろけたのを機に南出はもうラッシュを仕掛ける。防戦一方になり、パンチも被弾したところでレフェリーが試合をストップ。
南出が上位ランカーの貫録を見せつけた。